宿泊タイプの研修のメリットは何？

宿泊タイプの研修のメリットは何？

日帰りではなく宿泊で研修を行うメリットですが、単純に言って時間を長く取れることが挙げられます。
受講内容から考えて、1日では消化しきれないようなカリキュラムであっても宿泊することで実施可能になったりするわけです。
ただ、それだけには留まらないことも多いでしょう。
泊まりで行う場合、夕刻にその日の受講が一通り終わり、その後夕食時間になります。
その際あるいは夕食後の時間を利用して、比較的気軽な交流の場を設けることができるため、これが利点となることもあるからです。
受講者どうしで雑談をするとか情報交換をするなどもできますし、講師の先生も泊まりの場合には日中には聞けなかった質問をしたりすることもあるかもしれません。
雰囲気が変わることで得られるものが倍増する可能性もあるわけです。
もちろん宿泊のための設備とか夕食などのコストは日帰りよりもかかってしまいますが、それを上回るようなメリットが考えられるかもしれません。

企業が宿泊研修する際は労務管理上の留意点がある

企業が宿泊研修をする際には、いくつかの留意点があります。
1つは、勤務時間の考え方です。
結論からいえば、研修をしている時間は勤務時間です。
1日のスケジュールを8時間に設定して、時間内にできなかった作業をやり切るように指示すると割増料金が発生します。
社員が自主的に行ったとしても、客観的に見て作業内容を8時間では終えることが不可能だと判断されれば、労働時間だったとみなされることがあります。
宿泊の行き帰りは、勤務時間に含まれません。
勤務時間とは、会社の指揮命令下にある時間です。
ただし一度会社に集合してから施設に来るように指示したり、移動中にレポートを書くなど何らかの作業を命じれば勤務時間だと認められます。
現地集合、現地解散にすればこの問題は回避できます。
しかし個人での参加となると公共交通機関が遅延して集合時間に遅れたり、道に迷ってしまう人もいるかもしれません。
わかりやすい場所だったとしても念のためルートを共有し、電話をかけられない状況を想定してLINEなどで連絡が取れるようにしておくとよいでしょう。